こんにちは、Gucci(@men_in_fashion_blog)です。
アナトミカの「CHINOII(チノ II)」は、普遍的なデザインと上質な風合いを持ったメンズファッションの定番品。
フランス生まれの同ブランドが作り出す軍服由来の機能美と細部までディティールにこだわったものの良さが魅力の一本です。
驚くほどコーデに取り入れやすく、持っておいて損はないと感じるチノパンです。
今回は、そんなアナトミカの「CHINOII(チノ II)」の特徴やディティール、サイズ感などをレビューしていきます。
アナトミカとは
1994年、パリ4区の14 rue du Bourg-Tibourgにて、PIERRE FOURNIER(ピエール フルニエ)氏によって、フランスで設立したファッションブランドです。
海外生産や生産工程の簡略化によって、作りの良さを感じるモノが減りつつあることを憂い、完全フレンチメイドのコレクションをスタート。
2008年には、常連客であった寺本欣児との出会いにより、卓越した技術を持った日本のものづくりの職人達と共同で「アメリカンテイスト・ガーメント」が誕生させます。
現在はピエールがブランドの指揮、寺本がウェア・シューズのデザイン、店舗設計などを務めています。
そんなアナトミカが世に送るアイテムの魅力は下記の通りです。
- 1. 人体の構造に沿ったアナトミカル(解剖学的)なデザイン
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ピエールと寺本が自ら試着を繰り返し、ミリ単位で修正を行いながら作られるアイテムは、着用するユーザーに対して、卓越した快適性を提供しています。
- 2. メンズファッションの歴史と伝統を備えた”外さない”定番品を提供
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作業着や軍服が備える機能美と普遍的で上質なデザインを信奉した審美眼の結晶とも言えるアイテムを揃えています。
アナトミカ「CHINO II」とは
「CHINO II」を紹介する前に、チノパンの歴史を簡単に触れておきましょう。
イギリス発祥のチノパンは、アメリカ軍の手に渡った後、細部をアップデートしながら1941年に世界初のフィールドパンツ「M41」が世に出されることになりました。
第二次世界大戦の従軍記者を担当していたアーネスト・ヘミングウェイが着用していたことでも知られています。
上記、チノクロスを使用したチノパンの原型は、通称「41(ヨンイチ)カーキ」と呼ばれ、「CHINO II(チノ II)」をデザインする上で、サンプリングの対象となりました。
1960年代の細身のテーパードシルエットと1940年代のディティールを融合させて誕生したのが「CHINO II」です。
13回ものサンプリングを経て、ようやく製品化されたこちらのアイテムは、ミリタリー由来のリプロダクト品でありながら、アナトミカらしい快適な履き心地と、現代的な美しいシルエットに見惚れる一本なのです。
アナトミカ「CHINO II」のレビュー
それでは、アナトミカ「CHINO II」のデザイン・ディティールや使用感を中心にレビューしていきます。
テーパードの効いた美シルエット
股上が深く男らしい雰囲気を漂わせつつ、裾に向かうにつれて僅かににテーパードしている上品なシルエットと言えます。
ゆとりを持たせつつも決して太すぎず、流行に左右されないすっきりとした普遍的なデザインでどんなコーデにも合わせやすいチノパンです。
別布を当てずにステッチのみで一体型としたウエストベルトは、「41(ヨンイチ)カーキ」からインスパイアを受けたもの。
コシのある素材感と光沢感のある生地
細番手の単糸を4度も撚ったコシのある高密度素材と上質で光沢感のあるウエポン生地を採用しています。
なかなか簡単には破れないと思わせるこの独特で強いコシ感のある生地は、履いていくうちに自分だけの風合いを持つ一本となってくれます。
デニムほどではないですが、経年変化を楽しむことができるアイテムの一つだと思います。
フロントはボタンフライを採用
「CHINO II」は、「M41」をサンプリングしているというだけあって、ジップフライではなく、伝統的なボタンフライを採用しています。
ボタンは移染しにくく、戦場でも耐えうる高い耐久性を持った尿素ボタンを使用しており、アナトミカのディティールへの拘りを感じさせてくれます。
手が入れやすく設計されたサイド・バックポケット
わずかに曲線を描く「CHINO II」のサイドポケットは、手を入れやすくストレスを一切感じさせません。
右サイドポケットの横には懐中時計を入れるためにデザインされた「ウォッチポケット(コインポケット)」がついています。
こうした男心をくすぐるディティールもこのパンツの魅力の一つです。
両玉緑仕様のバックポケットも同様です。
ちなみにバックポケットの左部分にはボタンがついており、私物の落下を防いでくれます。
アナトミカ「CHINO II」のサイズ感
先ずはサイズ表からどうぞ。
サイズ | ウエスト | ヒップ | 股上 | 股下 | 渡り幅 | 裾幅 |
---|---|---|---|---|---|---|
27 | 68 | 92 | 29.3 | 81.5 | 30.7 | 21.8 |
28 | 70.5 | 94.5 | 29.5 | 81.5 | 31.3 | 21.8 |
29 | 73 | 97 | 29.8 | 81.5 | 31.9 | 22.1 |
30 | 75.5 | 99.5 | 30 | 81.5 | 32.5 | 22.1 |
31 | 78 | 102 | 30.3 | 81.5 | 33.1 | 22.4 |
32 | 80.5 | 104.5 | 30.5 | 81.5 | 33.7 | 22.4 |
33 | 83 | 107 | 30.8 | 81.5 | 34.3 | 22.7 |
34 | 85.5 | 109.5 | 31 | 81.5 | 34.9 | 22.7 |
35 | 88 | 112 | 31.3 | 81.5 | 35.5 | 23 |
36 | 90.5 | 114.5 | 31.5 | 81.5 | 36.1 | 23 |
37 | 93 | 117 | 31.8 | 81.5 | 36.7 | 23.3 |
38 | 95.5 | 119.5 | 32 | 81.5 | 37.3 | 23.3 |
最も小さい「27」から「38」サイズまできめ細やかにサイズが設けられており、快適な履き心地を提供するアナトミカの姿勢を垣間見ることができますね。
身長185cm、体重72kgの僕は、サイズ32を着用してジャストです。
サイズが多岐にわたるため、自分自身の体型に沿ったサイズを選択できるのは嬉しいところです。
必ず試着してから購入されることをおすすめします。
アナトミカ「CHINO II」のコーデ
最後にアナトミカ「CHINO II」を使用した普段のコーデを紹介していきます。
CHINO II × ブレザー
CHINO II × Barbour
CHINO II × ステンカラーコート
アナトミカ「CHINO II」のレビューまとめ
- 細部にまでこだわったディティールが魅力の一生物パンツ
- 普遍的なデザインでどんなコーデにも合わせやすい
- 強度・コシ感のある生地で経年変化も楽しむことができる
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