こんにちは、Gucci( men_in_fashion_blog)です。
英国を代表する高級革製品ブランドといえば、ホワイトハウスコックスを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
1875年に創業し、高品質なブライドルレザーを使用した革製品は多くのファンを魅了しつつ、惜しまれながも2022年末に生産終了となりました。
この記事では、同ブランドの生産終了の背景に触れつつ、改めて魅力や名作アイテムの数々を振り返っていきます。
- ホワイトハウスコックスが事業廃止となる理由は?
- ホワイトハウスコックスの魅力を知りたい
- ホワイトハウスコックスの定番アイテムをチェックしたい
ホワイトハウスコックスとは?
ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)は、英国の老舗高級革小物ブランドです。
1875年にイギリス・バーミンガムの北西にあるウォルソートでホワイトハウス氏とサミュエル・コックス氏によって創業。
創業当時は、工業都市バーミンガムへの輸送手段として馬の需要が旺盛だったことから、鞍や手綱などの高品質な馬具用品を中心に作り続けていました。
その後はブランドの代名詞とも言うべきブライドルレザーを使用した鞄、ベルト、財布などのレザーグッズを展開しています。
日本では熱狂的なファンが多く存在することでも有名で、その証として有名セレクトショップや大手百貨店でも必ずといってもよいほど目にするブランドなのです。
ホワイトハウスコックスの魅力
ホワイトハウスコックス最大の魅力は、エイジングを楽しみつつ、長くその革製品を愛用できる点にあります。
“エイジング(=経年変化)”という新しい価値を日本に定着させたのもホワイトハウスコックスと言われています。
使い込むごとに、味のある風合いに変化していくこのエイジングは、
- 最高級のブライドルレザーを使用
- 職人の手作業による質実剛健な仕立て
以上の2点があってこそ。この章ではそのホワイトハウスコックスの魅力に迫っていきます。
最高級のブライドルレザーを使用
ホワイトハウス コックスは、馬具工房を起源とすることが他のレザーブランドと一線を画すポイントの一つです。
というのも、写真のような「おもがい」「くつわ」「手綱」の3つの部位からなるブライドル(馬勒)を製造していたから。
このブライドルが切れてしまうと、乗り手が落下する危険があるため、とにかく丈夫な革で仕立てなければなりませんでした。
そうして開発された革こそ、ブランドの代名詞にもなっている「ブライドルレザー」です。
【ブライドルレザー】
非常に強靭なカウハイドという成牛の牛皮を鞣し、しなやかさを維持しながら頑丈に仕上げた革素材
そんなブライドルレザーは、丈夫だからこそ、使い込むごとに良い色合いになっていくのが魅力。
そう、エイジング好きにとっては至高ともいうべきレザーなのです。
職人の手作業による質実剛健な仕立て
どれだけ最高のブライドルレザーを使用したとしても作りが悪かったら、決して長持ちするわけではありません。
ホワイトハウスコックスでは、熟練職人たちが昔ながらの耐久性に配慮のある仕立てで製品作りを行ない、その高いクオリティを実現しています。
それは、革の裁断から、縫製、組み立てに至るまであらゆる工程に職人の手作業が介在しているのです。
ホワイトハウスコックス 生産終了の理由
ブライドルレザーと職人技のコンビネーションでエイジングの魅力を最大限発揮しているホワイトハウスコックス。
そんな同ブランドは残念ながら、2022年末に生産終了することが、日本総代理店のグリフィンインターナショナルから公式HPで発表されました。
理由は、社長(マネージングディレクター)のステファン・コックス氏の事業引退とその後継者が見つからなかったため。
上記により英国ホワイトハウスコックス社は事業廃止となり、創業から147年の歴史に幕を閉じることになりました。
ホワイトハウスコックスの名作アイテム
ここまでホワイトハウスコックスの魅力と廃業の理由を見てきました。
モノ好きに愛される同ブランドが生産終了となるのは残念ですが、2023年現在の今でも市場に流通している製品は多々あります。
その中から、定番好きの方に抑えておきたい名作アイテムをピックアップしてご紹介していきます。
S7532 コインケース付き二つ折り財布
ホワイトハウスコックスと言えばコレ!とも称される超名品の二つ折り財布。
クセのないベーシックな2つ折り財布でブライドルレザーの味わいをストレートに楽しむことができます。
その他にも、もう一つの定番品である三つ折り財布やキャッシュレスの時代にピッタリなコンパクトウォレットも展開し、守備範囲が広いのも嬉しいポイントです。
メッシュベルト
ブライドルレザーを使用した財布と並び、定番として愛されるのが伝説的なメッシュベルトです。
1980年代にラルフローレン氏がホワイトハウスコックスのドッグリードに惚れ込み、自分自身でも使えるベルトの制作を依頼したという逸話があります。
熟練の職人達が一本一本、丁寧に手で編み込んで作られるメッシュベルトは、堅牢であり、エイジングも楽しめる名作。
飽きのこないベーシックなデザインで自分と一緒に歳を取るように長く愛用できるでしょう。
キーケース
最高級のブライドルレザーを使用したキーケースは、他製品と比べて求めやすい価格で気軽にエイジングを楽しむことができるアイテム。
ちょっとしたプレゼントとして、パートナーや友人に渡しても喜ばれる隠れた名作です。
IDホルダー
ブライドルレザーを使用したIDホルダーは、仕事中のモチベーションを上げてくれる相棒として活躍してくれるでしょう。
金属製のベルトストラップの光沢も美しく、高級感をより演出しています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
煌びやかなハイブランド・メゾンの革製品も魅力的ではあると思いますが、モノの良さ一本で勝負するホワイトハウスコックスの魅力を感じて頂けたのであれば嬉しいです。
大切に扱えば10年は容易に使えるポテンシャルを持ったホワイトハウスコックスの革製品。
ぜひ、使い込んで育ててみてください。
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