こんにちは、Gucci(@men_in_fashion_blog)です。
チャーチのなかで、一番好きなモデルは?と聞かれれば、僕は「チェットウインド」と答えます。
その理由は、
- ビジネス・カジュアルどちらも使用できる汎用性の高さ
- フルブローグの格式高い存在感は伝統に裏付けされたチャーチの代名詞
そう言えるからです。
今回は、チャーチ チェットウインド(CHETWYND)のサイズ感や履き心地、魅力を中心にレビューしていきます。
- チェットウインドの特徴や魅力を知りたい
- チェットウインドの使用用途は?カジュアルでも使用できる?
- チェットウインドの履き心地について知りたい
チャーチ(Church’s)とは
トーマス・チャーチが息子のアルフレッド、ウィリアムと共に1873年に創業した英国の名門既製靴メーカー、チャーチ。
Made in UKにこだわり、約250の手作業を8週間の期間に渡り作り上げています。
そんな英国職人の技術が詰まった靴は、伝統を守りつつ、時代を超えた美学と卓越した品質で世界的に高く評価されています。
下記記事でチャーチについて、詳しく解説していますので、ご覧になってみてください。
チャーチ チェットウインド(CHETWYND)とは
フルブローグの傑作
内羽根フルブローグシューズのチャットウインドは、1940年代頃から登場したチャーチのなかでも特に人気のモデルです。
数ある靴ブランドの中でも、最も完成されたフルブローグシューズの一つであり、このジャンルを語る上で外すことができない傑作中の傑作。
当初はチャーチ創業年の1873年から名付けられ伝説の LAST 73番を使用していましたが、2000年にプラダに買収されたことで、より現代人の足型に調整されたLAST 173番を使用しています。
チャーチの中でも、スーツなどのビジネススタイルとカジュアルスタイル両方に合わせられるモデルはチャットウインドが最有力ではないでしょうか。
5代目ジェームズ・ボンドもチェットウインドを着用
ここではちょっとした豆知識として紹介します。
男性ファッションのアイコニック的な存在であるジェームズ・ボンド。
ピアース・ブロスナン扮するその彼が、「007ゴールデンアイ」(1995年)でチャーチのチェトウィンドを履き、この靴の知名度を世界的にさらに広げることになりました。
ネバダレザーのウォールナットブラウン色のチェットウインドは、モナコで彼が運転するアストンマーティンDB5のカーチェイスのシーンで使用されました。
興味のある方はこの作品をご覧になってみてください。
チャーチ チェットウインド レザーの種類
次に、チェットウインドに採用されるレザーの種類についても触れておきます。
使用される素材は基本的にはカーフですが、選択する素材・カラーなどにより、異なる雰囲気や印象になり、使えるスタイリングの範囲も変わってきます。
カーフレザー
革本来の艶感、柔らかさが特長の上質なレザーを使用。
足馴染みがよく、履きこむことで経年変化が楽しめるのも魅力の一つです。
僕もブラックカーフレザーのチェットウインドを履いてますが、革が柔らかいので履き始めから足にフィットする履き心地です。
カラーバリエーションは以下の1点です。
- ブラック
ネバダレザー
こちらは熟練した職人によって手作業で行われる、アンティーク仕上げを特徴としたチャーチのオリジナルのレザーです。
最終工程で天然のビーズワックスを浸透させ、革特有の美しさと風合いを引き出しているそうです。
ブラックカーフレザーと比較して、カントリー色が強くカジュアルな印象が強いですが、大人っぽい雰囲気も併せ持つことが魅力。スーツやジャケパンスタイルにもおすすめです。
カラーは以下の2種類です。
- ブラウン
- ダークブラウン
チャーチ チェットウインドのレビュー
それでは、僕が所有するブラックカーフレザーのチェットウインドを使用して、使い勝手やデザインをレビューしていきたいと思います。
英国靴らしい伝統的なドレスデザイン
過度な角ばりや丸みのないバランスの良いトゥ(つまさき)と、アッパーは誇張なく自然に上昇していく気品のあるシルエット。
(他のLAST173を採用する靴にも言えることですが)この絶妙なシルエットが唯一無二の存在感を醸し出しているんですよね。
チェットウインドは上記のポイントを体現した英国紳士靴の表情を装っています。
圧倒的な存在感を放つメダリオンとブローギング
この点こそがこの靴の真骨頂と言えるのではないでしょうか。
一見派手に見えるかもしれないメダリオンやブローギングに一切いやみな印象を受けません。
16世紀〜17世紀のスコットランドで履かれた労働靴を起源とし、通気性や排湿性を確保するための実用的なディティールとしてのこの穴飾りが、この靴の伝統的な表情を象ってくれています。
グッドイヤーウェルテッド製法
チャールズ・グッドイヤーJr.が考案し、イギリスの既成靴を代表する製法として有名なグッドイヤー・ウェルテッド製法はチャーチの十八番。
インソール底部周囲にリブ(布製テープ)を接着し、これとアッパー、ライニング、ウェルトを機械で縫い合わせた製法で、頑丈な作りを作りは勿論のこと、持ち足の足型にじっくり馴染んでいくのが特徴です。
この製法を使用するメリットは下記の通りです。
- 長く履ける(アッパーとアウトソールが直接縫合されていないため、ソールの交換が可能)
- クッション性が高い(インソールとアウトソールの間にクッション材のコルクが入っている)
- 使い込むほど足に馴染んでくる(コルクが自分の足に合わせて沈み込み、フィット)
レザーソール
チェットウインドで使用されるソールの素材はレザーですが、先端にはトゥ・スチール(ヴィンテージスチール)を取り付けることをおすすめします。
上記を取り付けていない状態では、歩行時にトゥのレーザーが簡単に削れ、ソールの消耗を助長するほか、見栄えも大変悪くなります。
僕は、ユニオンワークス新宿店さんのトゥスチール取り付けサービスを約4000円で利用しました。
このお店は新宿のほか、銀座や青山など都内を中心にお店を展開しており、丁寧に作業をいただけるため、安心してお任せできるショップです。
チャーチ チェットウインドのお手入れ
カーフレザーを採用するチェットウインドは、月に一回程度のケアをするとより長く履けるでしょう。
普段から行なっているお手入れの手順を下記で紹介します。
お手入れの方法と手順
- 馬毛ブラシでホコリを落とす
- リムーバーで汚れを落とす
- 保湿クリームで栄養を入れて、馬毛ブラシでブラッシング
- 靴墨で色を入れて、豚毛ブラシでブラッシング
- ワックスでハイシャイン仕上げを施す(TPOに合わせて)
鏡面仕上げはカジュアルでの使用前提で行なっています。
カジュアルよりなチェットウインドに鏡面仕上げを行うと良い意味でも悪い意味でも主張が強くなります。個人的な好みですが、ビジネスではワックスは落として履く様にしています。
尚、着用後は必ず馬毛ブラシでブラッシングすると、
靴が綺麗な状態に保たれて、より長持ちさせることができるでしょう。
下記の記事で靴磨きに必要なシューケアアイテムと具体的な靴磨きの方法を紹介しているので、ご覧になみてください。
シューキーパー
保管時は、履き皺を伸ばして湿気をとるためシューツリーの装着がおすすめ。
チェットウインドには、コルドヌリアングレーズ のシューツリーを使用しています。
こちらのシューツリーは、デザイン・質感共に完璧と言える仕上がりで、大変気に入っています!
下記の記事で詳しくレビューしていますので、ご覧になってみてください。
僕の使用用途
上述した通り、チェットウインドはスーツにもカジュアルにも両方あわせられる汎用性の高さが魅力。
どんなシチュエーションでもコーデを確実に格上げしてくれるため、大変重宝できる存在です。
ただし、フルブローグの特性上、冠婚葬祭や、大事な商談などでの使用は避けるようにしています。
上記では濃紺デニムに合わせていますが、足元をしっかりと引き締めてくれています。
チャーチ チェットウインドのレビューまとめ
- チャットウインドは、チャーチの代表作にして、フルブローグシューズの傑作
- ビジネス・カジュアル双方で足元を格上げしてくれる確かな存在感と汎用性の高さが魅力
- グッドイヤーウェルテッド製法を採用しているチェットウインドは、足に馴染むと履き心地が最高
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