こんにちは、Gucci(@men_in_fashion_blog)です。
10年、20年と愛着を持って履き続けたいと思えるタッセルローファーがALDENの「660」です。
細みのシルエットが特徴的な木型「アバディーンラスト」を使ったこちらの靴は、すば抜けた汎用性が魅力で、オールデンの中でも屈指の人気を誇る一足。
上品さとラギっとさの両方を兼ね備えており、ガシガシ履きこむことができる唯一無二のローファーです。
とはいえ、ローファーはサイズ選択が難しく、アバディーンラストを採用した「660」もサイズ選びに注意が必要です。
今回は、オールデン タッセルローファー「660」のディティールや履き心地、サイズの選び方、着こなしコーデをレビューしていきます。
- オールデンってどんなブランド?特徴や魅力は?
- オールデン「タッセルローファー」の特徴や履き心地を知りたい
- 「タッセルローファー」のメンズコーデが見たい
オールデン(ALDEN)とは?
1884年にアメリカ・マサチューセッツ州ミドルボロウにて創業したオールデン(ALDEN)は、米国の靴文化を象徴する老舗シューブランドです。
選りすぐられた最上級の素材を用いたトラディショナルなグッドイヤーウェルテッド製法の靴は、約200にも及ぶ多様な工程を経て完成させる「made in USA」の一級品。
1970年代には、内振りのカーブが強い特殊な形状の木型「モディファイドラスト」を用いた医療用矯正靴がファッションシーンを席巻し、素晴らしい履き心地とともにオールデンの名声を世界へと広げることになりました。
またオールデンといえば、老舗タンナーであるホーウィン社の「コードバン(馬の臀部の革)」を使用した靴が、世界中で熱狂的なファンを抱えるほど高い評価を受けていることでも有名です。
”革のダイアモンド”とも称されている「コードバン」は、カーフ素材にはない独特な艶もさることながら、履きジワがくっきりと大きく入るのも特徴です。
アメトラの歴史とともに歩んできた「オールデン」のシューズは、他に変え難い至高の存在感と履き心地を持つ魅力によって、世界中の靴を愛する人から親しまれているのです。
オールデン「タッセルローファー」とは?
房飾り(タッセル)付きの独創的なデザインのタッセルローファーは、オールデンが世界に先駆け完成させたオリジナルデザインです。
その起源は、1940年代に活躍したハリウッド俳優ポール・ルーカス氏が、タッセル(房飾り)付きの紐靴をデザイン性を損なわずに履きやすく作って欲しいと、ニューヨークの「LEFCOUT」とカリフォルニアの「MORRIS BOOTMAKER」という靴店に依頼したことから始まります。
偶然にもその両店がルーカス氏の要望を叶えるべくして、オールデンに生産を依頼したのだそう。
この依頼に対して、オールデンは独創的でエレガントさを備えつつ軽快な履き心地のシューズを考案し、後にタッセルローファーとして1948年に世に送り出しました。
今ではアメトラの定番アイテムとして、オールデンのタッセルローファーは欠かせない一足となっています。
オールデン「660」のレビュー
では僕が普段履いているカーフ素材のタッセルローファー「660」を使って、デザインやディティール面をレビューしていきます。
アバディーンラスト
オールデンのタッセルローファーには、ドレスシューズ向けの細身の木型「アバディーンラスト」を採用しています。
美しく映えるフォルムは足元を上品なスタイルに格上げしてくれます。
他のローファーで代えが効かない足元の存在感に魅了される人も多いのではないでしょうか。
やはりタッセルローファーの生みの親であるオールデンが作るこの靴は、名作中の名作と言われることに頷けます。
エレガントなアッパーデザイン
履き口の周囲をぐるっと覆うタッセルコードをあしらったエレガントな一足でとにかくカッコいい。
前述のアバディーンラストも相まって、エレガントで他の靴メーカーにはない独特の表情のアッパーデザインが魅力だと思います。
加えて、一般的に2枚の革を縫い合わせてアッパーを仕立てるのが一般的なローファーですが、オールデンは1枚革を使用して革の内部のみに糸を縫い通す、U字状のモカ縫い”スキンステッチ”と呼ばれる手法を採用しています。
革の縫い目が靴の内部まで貫通しないため、堅牢性・防水性に貢献する他、モカ縫いはラギっとな表情も感じさせます。
靴全体はエレガントに仕上げつつ、オールデンらしい男らしい雰囲気となっている点が、アメトラなスーツスタイルからカジュアルなジーンズやワークパンツまでマッチする秘密なのでしょう。
最高級のカーフ素材を使用
オールデンといえばコードバンと称されることもありますが、カーフ素材も侮ることなかれ。
カーフ素材もキメ細やかで履きこむ程に馴染みがよく、個人的には良い革質だなと感じています。
実際、磨けば磨くほど美しい光沢が味わえますし、日々のシューケアの楽しさを感じることができる一足です。
タイトで軽快な履き心地
アバディーンラストは、足のつま先から甲で靴を足に固定する設計です。
そのおかげで吸い付くようなフィット感で、僕にとっては大変快適な履き心地で歩きやすいです。
人によっては「決して快適な靴ではない」という意見もあるため、足型の相性によって履き心地は左右されるでしょう。
重さも片足475gくらいなので、エレガントさを備えつつ、軽快に履くことができるのもこちらの靴の魅力の一つではないかと思います。
オールデン アバディーンラストのサイズ感
次にタッセルローファーで使われているアバディーンラストのサイズ感について説明していきます。
サイズ表
アバディーンラストの表記サイズと対応サイズ表は下記の通りです。
US | JP(cm) |
---|---|
6 | 24 |
6.5 | 24.5 |
7 | 25 |
7.5 | 25.5 |
8 | 26 |
8.5 | 26.5 |
9 | 27 |
9.5 | 27.5 |
10 | 28 |
10.5 | 28.5 |
11 | 29 |
11.5 | 29.5 |
12 | 30 |
サイズ感
僕個人の結論からいうと、アバディーンラストのサイズ選びは、表記サイズよりハーフサイズアップで選ぶのが正解だと思っています。
僕が普段履く革靴は8.5 or 9サイズを選択することが多いのですが、アバディーンラストは9.5(27.5cm)を履いており、靴下を履いた状態で足入れした際に、指1本分の余裕がある程度のサイズ感になります。
紐で調整できないローファーはさらにハーフサイズ下げて8.5サイズ(27.0cm)を選ぶのがセオリーと思うかもしれませんが、あまりにも小指が痛く断念した経緯があります。
以上より、アバディーンラストは、先端へのシェイプがきつく、捨て寸がないので、小指が痛くなる方はタイトフィットを避けたほうが無難かと思います。
オールデン「660」のコーデ
エレガントな細みシルエットが特徴のアバディーンラストの「660」は、カジュアルスタイルからドレッシーなジャケパンスタイルまで幅広く対応が可能です。
では最後にオールデンのタッセルローファーをを使ったメンズコーデを紹介していきます。
660 ×ウールパンツ
660 ×カーゴパンツ
660 ×ワイドパンツ
660 ×ショーツ
660 ×ブルージーンズ
オールデン「タッセルローファー」のレビューまとめ
- エレガントな細みシルエットとオールデンらしいラギっとさを兼ね備えたアメトラの定番アイテム
- シェイプがきついサイズ感のため、表記サイズよりハーフサイズアップで選ぶのが正解
- カジュアルスタイルからドレッシーなジャケパンスタイルまで幅広く対応
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