こんにちは、Gucci(@men_in_fashion_blog)です。
靴磨きを本格的に始ようとする上で、”具体的にどのような手順で行えば良いか分からない”という方も多いのではないでしょうか。
長く大切に革靴を履きたいと思ったら、基本的な靴磨きのやり方は習得しておきたいですよね。
今回は、靴の痛みを防止し、美観を整えるために最低限やっておきたい靴磨きの手順をご紹介していきます。
- 必要最低限の靴磨きの方法を知っておきたい
- 靴磨きを行う上で必要なシューケアアイテムを知りたい
- 靴磨き後の「Before / After」はどんな感じか見てみたい
靴磨きを行う革靴
今回はパラブーツ(Paraboot)のシャンボードを磨いていきます。
フランスを代表する靴メーカー「パラブーツ」の定番で、スニーカーのような履き心地とベーシックで汎用性の高いシルエットが魅力の一足です。
購入して1年経過していない比較的新しい靴ですが、トゥの表面の小傷や、全体的な汚れが目立ちます。
前回このシャンボードを磨いたのは約1ヶ月前、4〜5回着用後の状態となります。
靴磨きに用意するアイテム
今回使用するシューケアアイテムは下記の7点です。
靴磨きをする上で最低限必要なアイテムなので、必ず揃えておくと良いでしょう。
- 馬毛ブラシ
- 豚毛ブラシ
- クロス(布)
- ステインリムーバー
- 乳化製クリーム
- 油性クリーム
- シューツリー(任意)
下記の記事で各シューケアアイテムの詳細を解説していますので、必要に応じてご覧になってみてください。
最低限やっておきたい靴磨きの手順
それでは、早速靴を磨いていきましょう。下記の5工程で手順を紹介していきます。
万が一に備えて、汚れてもうよい場所・服装で、磨いている時も革靴の状態がわかるように明るい場所で行うことをオススメします。
- 靴磨きの前の事前準備
- 塵やほこりを払う
- ステインリムーバー(クリーナー)で汚れ落とし
- デリケートクリームで栄養を補給する
- 油性クリームで色入れと艶出しを行う
靴磨きの前の事前準備
靴磨きを始める前に下記2点の事前準備をすることで、効率的に靴磨きを作業することができます。
紐(シューレース)を外す
革靴を隅々までしっかり汚れを落とす・磨けるよう、靴磨きの前は必ず靴紐を外すようにしましょう。
紐靴の羽根には、内羽根式・外羽根式の2タイプがありますが、それぞれの種類によって外し方が異なります。
・内羽根式:つま先側のひと穴を外さず、紐を靴の内側に入れておく(全て外すと傷めるおそれあり)
・外羽根式:すべて外してOK
今回磨くシャンボードは外羽根式の靴のため、紐を最後まで外した状態で磨いていきます。
シューツリーを入れる(あればでOK)
靴本来の正しいフォルムに整えることがシューキーパーの役割ですが、靴磨きの際にも靴の型を保ってくれるので磨きやすくなります。
靴の型にあったシューツリーを選べば、靴磨きの時も大活躍間違いなしです。
塵やほこりを払う
まずは、革靴についた塵やほこりを、毛のしなやかな馬毛ブラシで払っていきます。
羽根の内側や土踏まずなども含め、隅々まで丁寧にブラシを往復しながらブラッシングしていきましょう。
靴磨きの時はもちろんのこと、帰宅時に馬毛ブラシでブラッシングすると良いでしょう。余計な汚れが取り払われ、より清潔な状態を保つことができるので、結果として靴が長持ちすると言われています。
ステインリムーバー(クリーナー)で汚れ落とし
次に頑固な汚れや、古いクリーム・ワックスを除去していきます。
上記の作業は、靴の通気性を高め、クリームの浸透性やノリを良くしてくれます。
クロスにリムーバーを塗布する
靴磨き用のクロスを指に巻いたら、100円玉サイズくらいのリムーバーを塗布します。
リムーバーを塗布した面を革靴にあてて、汚れを落とす
リムーバーを塗布したクロスの面を革靴にあてて、少し力を入れて弧を描くように拭いていきましょう。
靴全体を4分割(前後左右)し、布にとったクリーナーを一回分で一箇所を目安に汚れを落とすことができれば十分です。
デリケートクリームで栄養を補給する
デリケートクリームを使用して、革に栄養を与え、柔らかくさせましょう。
水分を留め、光沢を与えつつ、皮革に柔軟性(栄養)を与える油脂が配合された万能クリームです。
こちらのデリケートクリームは、M.モゥブレィ製のものを選んでおけば間違いありません。
デリケートクリームを革靴全体に塗り込む
手に取る量は一足あたり、10円玉程度の少量を手に取り、革靴全体に薄く塗り込んでいきます。
靴全体に塗り込んだことで靴の色が濃くなっていれば、十分です。
馬毛ブラシでブラッシング
デリケートクリームを塗り込んだ後は、馬毛ブラシでさっと革靴全体をブラッシングしましょう。
クリームを靴全体に馴染ませる、余分なクリームを拭き取ることが目的です。
油性クリームで色入れと艶出しを行う
油性クリームを使用して、革靴の色入れと艶出しを行います。こちらで最後の工程となります。
油性クリームを革靴全体に塗り込む
靴と同様の色のクリームを少量指に取り、一本指で革靴全体に塗り込んでいきます。
厚塗りはご法度。靴の中にしっかりと浸透させるように薄く全体に伸ばしていきます。塗り込んでいくうちにクリームが伸びなくなったら、次のクリームを手に取る合図です。
指で塗るか、ペネトレイトブラシで塗るかは、お好みで問題ありません。ただし、指で塗る方がクリームの浸透具合が分かりやすく、厚塗り防止にも適していて、個人的にオススメのやり方です。
豚毛ブラシでブラッシング
靴に塗り込んだ油性クリームを靴全体に均一に伸ばす(なじませる)ために、毛質が硬い豚毛ブラシでブラッシングをしていきます。
豚毛ブラシの毛はかなり硬めのため、慣れない内は革靴を傷めてしまうか心配になりますが、強めの力でブラッシングをして問題ありません。
履きじわや隙間は、特に念入りに行いましょう。このひと手間で革をよりしっとり仕上げることができるはずです。
クロスで仕上げの艶出し
豚毛ブラシでブラッシング後は、靴磨き用クロスで表面に残ったクリームを拭き取っていきます。
クリーナーで汚れを拭き取る方法と同じ手順で、靴全体の隅々まで優しく汚れを拭き取っていきましょう。
この工程で最低限のシューケアは以上となります。
ここまでご紹介した手順を確実に踏めば、革靴に美しいツヤが出ているはずです。
靴磨き「Before & After」
靴磨き前と靴磨き後の外観を見比べてみましょう。
約15分ほどの作業でしたが、トゥ、サイド、ヒールカップの汚れが取り払われ、上品なツヤが出ていることが見て取れると思います。
はじめのうちは慣れない作業のため、30分ほど時間を要するかもしれませんが、場数を踏むごとに効率的に靴磨きをすることができてくるかと思います。
靴磨きのおすすめの頻度
結論は、月1回の頻度で上記でご紹介したシューケアの工程を行うと良いでしょう。
上記はシューケアにおける常識であり、この頻度でケア頂けば格段に靴を長持ちさせることができると思います。
一方で、着用シーンや履いている時間によっては、月に1回履いても十分に綺麗な場合もあるでしょうし、そうでない場合もあると思います。
従って、「汚れが気になったら靴磨きを行う」という感覚でも問題ないのではないかというのが個人的な見解です。
まとめ
- 靴の痛みを防止し、美観を整えるために最低限やっておきたい靴磨きの所用時間は15分〜30分くらい
- 月1回程度、靴磨きをすれば長く革靴を楽しむことができる
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