こんにちは、Gucci(@men_in_fashion_blog)です。
パラブーツのラインナップの中でも特に高い人気を誇るのが「シャンボード」。
ベーシックなUチップデザインに、ボリューミーなラバーソールを組み合わせたシルエットは、カジュアルな着こなしからジャケパンスタイルに合わせられる使い勝手の良さが魅力。

とりあえずシャンボードを履いておけばサマになることから、全幅の信頼を寄せています。
今回は、パラブーツシャンボードの魅力やサイズ感、履き心地を中心にレビューしていきます。
- パラブーツってどんなブランド?定番品は?
- シャンボードのディティールやサイズ感は?
- シャンボードのコーデを見てみたい
パラブーツ(Paraboot)とは


リシャールポンヴェール氏が、1908年にアルプス山脈の麓にある小さな村「Izeaux(イゾー)」で設立した靴工房を起源とする、フランス屈指の高級革靴メーカーです。



ブランド名は、アウトソールの原料となる天然ラテックス(ラバー材)をブラジルのパラ港から仕入れたことに由来します。
設立から現在に至るまでMADE IN FRANCEを徹底しており、同国内のファクトリーで気の遠くなる程の膨大な工程を経て作り上げるシューズは圧倒的なクオリティ。
使用する材料も70%以上がフランス製というこだわりで、本物を愛する人から高い支持を受けています。
パラブーツ シャンボードとは


パラブーツ人気の火付け役ともなった「シャンボード」は、元々狩猟用に使用する靴として作られたモデルです。
フランス国王フランソワ1世が狩猟の際に滞在するために建造したシャンボール城がその名の由来となっています。
1987年に登場したこのモデルは、モカシン縫いが施されたUチップの革靴で、ボリューミーなラウンドトゥを特徴とすることからややカジュアル寄りな印象です。
油分を多く含んだ独自素材「リスレザー」の採用や、「天然ラテックス」を使用したラバーソールなど、パラブーツ社の独自技術をふんだんに使用したUチップの傑作と言えるでしょう。
パラブーツ ダービーシューズの種類
紐を通す羽根が外側に出ている外羽根式の革靴をダービーシューズと言いますが、パラブーツからも様々なラインナップが販売されています。
日本国内の知名度では「シャンボード」がダントツですが、今回は下記の3つの人気モデルに絞ってそれぞれの特徴を紹介していきます。
- シャンボード(CHAMBORD)
- ミカエル(MICHAEL)
- アヴィニョン(AVIGNON)
シャンボード(CHAMBORD)


いわずと知れたシャンボードすが、ボリューミーなソールとラウンドトゥを特徴とするパラブーツを象徴する定番モデルです。
風格のある表情ながら、ぽってりとしたシルエットが絶妙なバランス感で、ビジネスにもカジュアルにも使える汎用モデルに仕上がっています。
どんなコーデにも合わせることができる使い勝手の良さから、日本市場におけるパラブーツのアイコンとして「はじめの1足」と選ばれる方も多い定番モデルです。
ミカエル(MICHAEL)


創業者の孫にして現社長であるミッシェル・リチャード氏の誕生を祝い、その名を冠したモデルとして1945年に誕生。
アウトドアシューズをルーツに持っているだけあって、非常に堅牢な仕上がり。
ブーツやスニーカーのように「気軽に履ける適当さがカッコいい」チロリアンシューズの名作として、フランス本国で最も人気のモデルです。
アヴィニョン(AVIGNON)


上品でエレガントなシルエットを特徴とする、ビジネスからカジュアルまで幅広く活躍するUチップです。
アウトドア色の強いシャンボードと比較して、アヴィニョンは全体的に細身のシルエットでUチップのモカシンラインも幾分エレガントな印象です。
上品でドレッシーな風合いを趣向するフランス紳士は「シャンボード」より「アヴィニョン」を選択するようです。



つまり、フランス本国でパラブーツのUチップの定番といえば「アヴィニョン」ということですね。
パラブーツ シャンボードのレビュー


では、手持ちのパラブーツ シャンボード(ブラック)を使って、デザインや機能面からレビューしていきます。
丸くてボリュームのあるシルエット




前述した通り、「シャンボード」は革靴でありながら、一般的なドレスシューズとは異なりカジュアルライクなシルエットでです。


ぽってりと丸みのあるラウンドトゥに加え、甲の高さもあり、ボリューミィで男らしさを感じることができるでしょう。
上記の性質上、カジュアルスタイルでもジャケパンスタイルでもキマる汎用性の高いスタイリングなのです。
Uチップモカシン


シャンボードには、「モカシン縫い」と呼ばれるアッパーの甲周りにU字型のステッチを施しています。
このモカシンは指でつまむことができるほど高さがあり、格式高い風格を感じます。
フランスでは”狩猟”を意味する「シャッス(Chasse)」とも呼ばれているUチップは、フレンチカジュアルを象徴する意匠です。
僕のシャンボードには未だ発生していないですが、着用してしばらく経過すると、モカシン部分が割れる「モカ割れ」という現象が起こるようです。
これは起こるべくして起こるものなので、経年変化として楽しむものと捉えることがベターと思います。
パラブーツ・シャンボードのアイコン「ブランドタグ」


「パラブーツのシャンボード」と一目でわかるのが「Paraboot」と表記された緑色のブランドタグです。
モカシンとともにシャンボードのアイコンであり、カジュアル色が強く感じられ、アイコニックなアクセントとなっています。
機能性に優れたブランド独自のリスレザー


革の中でも”最高級”とされる生後6か月以内のカーフレザーに対して、通常よりもオイルを多く含ませた独自レザー「リスレザー(Lisse Leather)」を使用。
「フランスの宝石」とも称されるほど美しい光沢感と滑らかな肌触りのほか、オイルをたっぷりと染み込ませたカーフは優れた防水性・耐久性を持つのです。



僕個人としては、通常のカーフレザーを使った靴と比べて、傷が付きづらく、雨でもガシガシ履ける耐久性に特に魅力を感じています。
PARATEX ラバーソールはパラブーツの代名詞


前述した通り、パラブーツは自社でソール製造まで手掛けている、きわめて稀なシューズブランドです。
シャンボードに採用されている「PARATEX ラバーソール」は、パラゴムの木から採取した天然ラテックスで作られています。





しっかりとした反発力があってスニーカーに引けを取らない抜群の履き心地です。
さらに、雨の日でもスリップしにくく摩耗にも強いのでガシガシ履ける堅牢性も嬉しいところです。
ノルヴェイジャン製法


アッパーとウェルト、ウェルトとソールをステッチで2重で固定する堅牢なノルヴェイジャン製法を採用。
そんなノルヴェイジャン製法は、北欧のノルウェーで防寒や防水のために考案されたもので、ミッドソールとアウトソールが二重になっていることから、防水・防寒性、堅牢性において英国革靴などでおなじみのグッドイヤーウェルト製法よりも秀でています。





登山靴やスキー靴など、アウトドア靴に多く採用されてきたノルヴェイジャン製法は、創業当初登山靴を専門としていたパラブーツの十八番です。
耐久性が高いことはもちろん、2重ステッチによる外見的なインパクトも抜群です。
おすすめのお手入れ方法


シャンボードのリスレザーは、通常のカーフレザーと素材としては同等のため、月に一回程度のケアをすることで、より長く履くことができると思います。
ご参考までに普段実践しているシューケアの方法を下記で紹介していきます。
お手入れの方法と手順を解説


下記の通りお手入れの方法や手順は、通常の革靴同様のメンテナンスでOKです。



月に一回程度、下記のシューケアを行っていただければ、靴の傷みを抑えつつ、美観を保つことができると思います。
- 馬毛ブラシでホコリを落とす
- リムーバーで汚れを落とす
- 保湿クリームで栄養を入れて、馬毛ブラシでブラッシング
- 靴墨で色を入れて、豚毛ブラシでブラッシング
- ワックスでハイシャイン仕上げを施す(任意)
尚、着用後は必ず馬毛ブラシでブラッシングすると、靴が綺麗な状態に保たれて、より長持ちさせることができるでしょう。
下記の記事では、靴磨きの手順と実際に使用するシューケアアイテムを紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。






シューキーパーの装着は必須です


保管時は、履きしわを伸ばして湿気をとるため、シューツリーを入れておくことをおすすめします。



シューツリーの装着有無によって、靴の寿命が大きく変わってきます。シャンボードのような高級靴には必ず装着しておきたいところ。


この靴にはコロニルの「アロマティックシダーシューツリー」を使用しています。約4,000円と手頃な価格であるものの履きジワをしっかりと伸ばしてくれるので、優れたコストパフォーマンスを発揮してくれています。
ちなみに、ベストな選択肢はパラブーツの純正シューツリーだと思います。
パラブーツ純正シューツリーは、フランスの老舗メーカー「コルドヌリ・アングレーズ」の「FA85」をベースに作られています。
以下の記事でコルドヌリ・アングレーズのシューツリーについてレビューしておりますので、ご覧になってみてください。




パラブーツ シャンボードのサイズ感
気になるパラブーツ「シャンボード」のサイズ感ですが、一般的なスニーカーよりも大きめに作られているため注意が必要です。
サイズ表
まずはシャンボードのサイズ表がこちら。
UKサイズ | JPサイズ |
---|---|
6 | 24.5cm |
6.5 | 25cm |
7 | 25.5cm |
7.5 | 26cm |
8 | 26.5cm |
8.5 | 27cm |
9 | 27.5cm |
9.5 | 28cm |
10 | 28.5cm |
10.5 | 29cm |
11 | 29.5cm |
サイズ感


僕のスニーカーサイズ(ニューバランス)28cmですが、シャンボードはUK8(26.5cm)でジャストサイズです。
前述の通り、シャンボードは大きめに作られているため、普段履かれているスニーカーのサイズより、ワンサイズ or ハーフサイズ小さいサイズを選択することをおすすめします。
パラブーツ シャンボードのコーデ
最後にシャンボードを使用したコーデを紹介していきます。
ぽてっとした丸みのあるUチップデザインを採用したシャンボードは、スーツスタイルでの使用はできないものの、ジャケパンスタイルやカジュアルスタイルとの相性が抜群です。
シャンボード × ミリタリージャケット


シャンボード × Barbour


シャンボード × フレンチワークジャケット


シャンボード × セントジェームス


パラブーツ シャンボードのレビューまとめ


- ボリューミーなソールとラウンドトゥを特徴とするパラブーツを象徴する定番モデル
- カジュアルスタイルでもジャケパンスタイルでもキマる汎用性の高いスタイリング
- 独自技術・独自素材を採用しており、優れた耐久性・耐水性も魅力














コメント